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太陽光線を悪者扱いにするため、様々な病気・怪我で苦しむ事となります。それを解消するための”光線治療”です。
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患者に6千万円の損害賠償 カテーテル動脈貫通で大量出血

長崎新聞 2014年6月9日(月) 配信

 佐世保市立総合病院(江口勝美院長)は6日、2011年7月、同病院で盲腸がんの手術を受けた同市内の60代の男性患者に点滴をする際、医師が誤ってカテーテル(管)を動脈に貫通させて大量出血させ、患者が一時心肺停止状態になる医療ミスがあったと発表した。

 患者は、脳に血液が回らなかったことで高次脳機能障害の後遺症が残り、現在も寝たきりの状態。同病院は今年5月、患者側に約6千万円の損害賠償金を支払うことで和解した。

 同病院によると、患者は11年6月に盲腸がんの摘出手術を受けた。7月中旬、患者の栄養状態を改善させるため、男性医師が中心静脈カテーテルを患者の右頸部(けいぶ)に挿入した。

 処置の2日後、患者の容体が急変。カテーテルが動脈を貫通して肺にまで達していることが判明した。患者は大量出血でショック状態に陥り、病院側は蘇生措置を施したが、脳浮腫・低酸素脳症による高次脳機能障害の後遺症となった。

 医師がカテーテル挿入をミスした原因について、江口院長は記者会見で「処置は医師1人で行った。(手術が連続して)疲れがあったのかどうかなどは分からない。通常ならあり得ないミス」と述べた。

 同病院は事故後、カテーテル挿入に関する指導マニュアルを作成。処置する際にベテラン指導医が付き添ったり、研修実施などの再発防止策を取った。江口院長は「患者と家族に深くおわびする。再発防止に努めたい」と陳謝した。

 

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通報の医師「死んでいる患者調べたのか」 ありえない値、捏造直感 バルサルタン 臨床試験疑惑

毎日新聞社 2014年6月2日(月) 配信

バルサルタン:臨床試験疑惑 通報の医師「死んでいる患者調べたのか」 ありえない値、捏造直感

 

 降圧剤バルサルタン(商品名ディオバン)の臨床試験疑惑で、医学的に測定されないはずの血液に関するデータが論文にあることに一人の医師が気付き、日本循環器学会にメールで通報したことが、疑惑表面化へのきっかけになっていたことが分かった。この通報を受けた学会が研究責任者に問題があると認めさせ、その後の各大学の調査につながっていた。

 「死んでいる患者を相手に臨床試験をしたのか」。データのつじつまが合わないことに気付いた興梠(こうろ)貴英医師は「この論文は捏造(ねつぞう)かもしれない」と直感した。2012年9月、東京大病院の研究室。目の前には「コメントをもらえないか」と論文を持ってきた販売元の製薬会社ノバルティスファーマ(東京)の営業担当の男性社員がいた。

 京都府立医大チームによるその論文は、「バルサルタンは糖尿病の高血圧患者の脳卒中などを予防する効果が大きかった」と結論付けていた。循環器内科が専門の興梠医師には興味深い論文だった。

 だが、読み進めるうちにあるデータが目に留まる。「糖尿病でないはずのグループに、糖尿病患者が何人も交じっている」。血中の電解質の値が低すぎたり高すぎたりする患者らも目に付いた。データが真実であれば「死んでいる」患者を調べたことになる。それほどでたらめに思えた。

 府立医大チームはバルサルタンの臨床試験を経て最初の論文を09年に発表。試験には3000人以上の患者が協力しており、膨大なデータが残る。その後もどんな効果があるかを発表し続けた。ノ社はこれらを医師に宣伝し、バルサルタンを累計売り上げ1兆円の大ヒット薬に育てた。

 興梠医師は論文を読んだ翌月の12年10月、不正を疑う電子メールを、論文を載せた日本循環器学会誌の編集部に送った。学会は12月、ノ社に試験への関与をただしている。ノ社幹部は「一切関与していない」と強く主張したという。学会は続いて試験責任者の松原弘明教授(当時)に説明を求めた。松原氏は「データ集計の間違いに過ぎない」と反論したが、学会幹部は納得せず、その場で撤回が決まった。

 年が明けると、欧州心臓病学会誌が詳しい理由を明かさぬまま、府立医大チームの関連論文を撤回した。【河内敏康、八田浩輔】

 

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子宮頸がんワクチンの被害実態を調査 弁護士グループ

朝日新聞 2014年5月30日(金) 配信

 子宮頸(けい)がんワクチンの接種後に激しい痛みなどの副作用が相次ぎ、国が接種の推奨を中止している問題で、薬害にかかわる弁護士グループが被害実態の全国調査を始め、29日、被害者団体と東京・永田町の参議院議員会館で集会を開いた。被害者の家族や支援者たちが接種推奨の再開に反対し、治療方法の確立を訴えた。

 調査は「薬害対策弁護士連絡会」と「薬害オンブズパースン会議」の弁護士約60人が4月に始めた。「全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会」が把握した患者約240人のなかから順次聞き取っている。集会では、10代の女性が接種後に自分の名前を思い出せなくなるなど、深刻な症状が報告された。

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子宮頸がんワクチンの副作用!!
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日焼けベッドに警告表示 米FDA、皮膚がん防止

共同通信社 2014年5月30日(金) 配信

 【ワシントン共同】米食品医薬品局(FDA)は29日、人体に紫外線を照射する「日焼け用ベッド」などの器具に、18歳未満は使用すべきではないとの警告を表示するよう義務付けると発表した。

 紫外線で皮膚がんのリスクが高まる恐れがあり子どもの被害を防止する狙い。人の健康影響リスクに応じた3段階の製品分類のうち、最もリスクが低いクラス1から、販売前の承認手続きが必要な中リスクのクラス2に変更する。

 FDAは日焼け用ベッドなどの使用で皮膚がんの一種、悪性黒色腫(メラノーマ)の発症リスクが59%高まるとの研究結果を紹介。「繰り返し使えばさらにリスクが増える。若年層や家族に皮膚がんにかかったことがある人がいる場合は最もリスクが高くなる」と指摘している。

 

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(あすを探る 科学)美味しんぼ騒動、見えたもの 平川秀幸

朝日新聞 2014年5月29日(木) 配信

 「デュープロセス(適正手続き)が蔑(ないがし)ろにされている」。そう思わされる出来事が続いている。

 デュープロセスとは「何人も法の定める適正な手続きによらなければ生命・自由・財産を奪われない」とする米国憲法の原則に由来するが、ここでは社会に重大な影響を及ぼしうる物事を進める際に踏むべき適正な手続き一般を指すものとする。

 それが軽んじられている。最たる例は、憲法改正という手続きを経ず、解釈変更のみで集団的自衛権の行使を可能にしようとする安倍政権の動きだが、STAP細胞論文不正の問題でも、ずさんな実験ノート、剽窃(ひょうせつ)、画像の不正加工など科学研究における適正手続きがことごとく踏み外されていたことが判明し、研究の信憑(しんぴょう)性が強く疑われている。

 同様の問題は、先日の『美味しんぼ』騒動にも見ることができる。ここで問題にしたいのは作品自体の是非ではなく、それに対する政治家たちの「不安や風評を払拭(ふっしょく)するために正しい情報を発信する」という発言だ。正確な情報発信は確かに重要なのだが、この発言には「政府として対処すべき問題は、放射線に関する国民の理解不足や情報の伝え方にあり、政府が発信する情報や施策の内容には何も不足はない」といった姿勢が見え隠れしている。そこには原発事故の対応で本来求められるデュープロセスの不履行という問題が潜んでいる。

 『美味しんぼ』騒動で批判を浴びた「鼻血」について国や自治体は「低線量被曝(ひばく)では科学的にありえない」としているが、市民の間では鼻血の多発を否定する声もあれば、自分や家族の経験として他の身体症状とともに肯定する声もある。原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)の2008年の報告は、チェルノブイリ事故で被曝した住民に医学的に説明できない身体症状も含めた心理的・身体的影響が見られ、かなりの部分は、被曝の直接的影響ではないにしても、事故の影響であるのは明らかだとしている。これについて真摯(しんし)に調査することは原発事故対応のデュープロセスの一つだといえる。

 また、人々が抱える「不安」について国や自治体は、放射線リスクの理解不足が原因だとし、「正しい理解」の普及がこの3年間進められてきた。しかし不安には、被曝以外の健康影響や生活再建の見通しに関するものもあり、放射能の知識だけでは解消できない。UNSCEARの00年の報告は、不安に対処するには住民自身がリスクを低減できるようにすることが有効であり、そのためには住民と地方行政の協力が重要だとも指摘している。

 住民と行政の協力や、施策決定に住民が関わることは、国際放射線防護委員会(ICRP)も推奨している。日本でも子ども・被災者支援法が、施策内容への住民の意見の反映と意思決定過程の透明性の確保、居住・移住・帰還に関する当事者の自己決定の尊重と支援を求めている。これらもまた原発事故対応のデュープロセスの重要な要素である。

 このように事実を究明すること、自己決定を助けること、そのためにも人々の話を聞くことは、正確な情報発信とともにリスク対応のデュープロセスを構成する。しかし、それらが事故後、十分に履行されたかといえば、答えは否定的だろう。政府は、福島の事故はチェルノブイリとは異なり被害は僅少(きんしょう)であり、現状の対応のままでも結果は変わらないと見込んでいるのかもしれないが、未解明事項の調査や自己決定の保障が十分なされないことは、それだけで当事者には大きな問題だ。国などに対する不満や不信が強まり、それゆえに共有されるべき正確な情報すら信用されないことも起こりうる。

 『美味しんぼ』騒動は、デュープロセスの不履行とともに、それゆえに放置された問題の所在をも可視化している。 (ひらかわ・ひでゆき 1964年生まれ。大阪大学教授・科学技術社会論)

 

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